犬塚 博教授(電気電子工学系列)による非接触非破壊粘度測定法の開発が複数の新聞で紹介されました

 電気電子工学系列 犬塚 博教授は、非接触・非破壊で低粘度液体の粘度を測定する方法を開発しました。

 新しく開発した粘度測定法は、非接触・非破壊で粘度の情報を得るため、標準的な従来法では測定後に毎回必要とされていた計測装置の洗浄が不要です。さらに、従来法では不可能であった微量サンプルの測定も可能です。

 粘性は日常生活の中や工業製品の品質評価で頻繁に使われる物理量であり物質の性質の中の基本量です。粘度は粘性の程度を評価する指標であり、粘度計で測定されます。粘度計は、液体中で物体を動かす場合の抵抗力を測定する方式と細管を試料が通り抜ける時間で測定する方式の二つが主流です。両方式とも測定に必要とされるサンプル量が多いことや粘性のあるサンプルが装置に付着するため測定後に毎回装置洗浄が必要なことが課題でした。

 犬塚教授はこれまで圧縮空気を使って非接触非破壊で硬さを測定する装置を研究してきており、関連技術で特許取得しています。その測定器では圧縮空気で測定対象物を凹ませてその凹み量の時間変化から硬さを測定します。同装置では、圧縮空気を充てた時の凹みの発生の時間遅れや又は圧縮空気を切った時の凹みの戻りの時間遅れから粘度も測定できます。しかし、その測定法で測定可能であるのは粘度が比較的高いサンプルに限られます。これは低粘度液体の場合、サンプルが波打ってしまって、時間遅れを精度良く測定できないためです。

 このたび犬塚教授は圧縮空気で波を積極的に発生させることで、波の減衰の速さから低粘度液体の粘度を測定する新しい手法を開発しました。本研究に関しては既に特許申請(特願 2018-124560「粘度測定装置及び粘度測定システム」 出願日:平成30年6月29日)がなされています。

 犬塚博教授による非接触・非破壊での低粘度液体の粘度測定法の開発は、静岡新聞(平成30年9月14日付)、日刊工業新聞(平成30年9月14日付)、中日新聞(平成30年9月15日付)、日本経済新聞(平成30年9月26日)で報道されました。

PDFファイル:静岡新聞 (平成30年9月14日)(静岡新聞社編集局調査部許諾済)